企業インタビュー

【セーバー株式会社/二宮 宏 さん】自社が誇る通信技術を多分野で展開！地元愛媛から新しいサービスを世界へ向けて発信

2003年に大手半導体メーカーからスピンオフして設立した会社です。
愛媛に本社を置いて今年の10月で20周年になります。
主に映像配信・映像コミュニケーションの分野で、システムやサービスを支える基盤となるプラットフォームを提供し続けています。
社員数は国内で約20名。ベトナムの子会社の約40名を加えると60名ぐらいになります。

ー事業内容ー
◇システム開発
◇コンサルティング
◇アプリケーション開発
◇パッケージ開発
◇インターフェースデザイン全般
◇コンテンツ企画
◇研究開発（動画、画像、音声）
◇デジタルアーカイブ
◇携帯アプリケーション開発
◇ゲーム開発(PC、携帯、iPhone)

設立期では、ガラケー向けの映像変換・着うた変換・ライブ配信のシステムを販売していました。
その後、スマートフォンの時代になってからは、映像配信の技術をWebRTCに切り替えて、オンライン英会話のようなシステムでSKYPEからのリプレースを実現、
一時期では大手ゲームメーカー様からのゲーム開発なども手掛けておりました。

直近では、WebRTCによる映像コミュニケーション基盤としてSaverVideoConnectの販売と、双方向型ライブコミュニケーションシステム（サービス）としてSaverRemoteLIVEの販売提供を開始しております。
コロナ禍で様々な業務・イベントがリモート化されている中で、本システムの提供が急速に広がっており、音楽やスポーツやイベントのライブ参加の遅延を最小に抑えた形で提供しております。

●リアルタイムで遅延のない、映像・音。技術力を生かしてアプリケーションを開発

弊社のWebRTCソリューションは、映像や音声などの大容量のデータをリアルタイムに送受信することが可能です。
この技術を様々な分野に展開しています。

例えば、医療の分野ではリモート診療に。臓器音や肺呼吸の音に特化して、医師が判断に使えるような仕組みを開発しています。

業務内容でも触れていますが、音楽ライブの仕組みに適用して双方向型でアーティストと直接会話ができる仕組みなども提供しています。
リアルよりもオンラインの方がお得に感じられるようなサービスも始まっています。

未来への期待と楽しさを感じていただければと思っています。

●キーワードは「One Step beyond」。自社らしい少し先の未来を見据えた提案を

当時、新しい技術であったWebRTCを使用して、既存技術を凌駕した結果が目に見える形でわかったオンライン英会話システムの開発は、非常に印象深い仕事になりました。

弊社が仕事をする上で大事にしているキーワードは、創業時からかかげている「One Step beyond」。
組織力や資本力では大きな会社とは戦えなくても、一歩先にはリアルに迫っているニーズを掴みながら、先走りしすぎず「常に一歩先を手掛けていく」スタイルを貫いていきたいと思っています。

引き続き、自社の技術に+αしながら、いろんな産業分野に提供していけば、世界も見えてくると考えています。

●業界のイメージを払拭させる働きやすい環境づくり

ソフトウェアの開発会社ということもあり、昔ながらの徹夜や夜遅くまでというイメージを一掃するような働きやすさの追求と健康重視の働き方を推進しています。
時間配分にある程度の裁量をもってもらったり、環境・設備については、希望するもの（生産性をあげるという理由になっていれば）を提供していくことを心がけています。

また、24時間の運用体制を世界で分散していく海外展開にも取り組んでいます。
国際情勢の影響も今はありますが、時間帯が8時間ぐらいで区切って世界に拠点を築きたいと思っています。

また、それに先立って、海外ITエンジニアの登用を積極的に進めています。

●災害も少ない瀬戸内。愛媛県は魅力あふれるロケーションで先端技術を高められる

私自身も愛媛県に実家があり、首都圏で生活してから戻ってきたので実感しているのですが、愛媛は都市圏では多い時間的制約がないので自分自身の時間の確保や子育てもしやすいです。
地産地消の食材であふれ、都市圏としての水準も維持できている愛媛（松山）は、働く環境としては日本で一番であると感じています。

今では地方で働くスタイルも選択肢のひとつとして注目されるようになりましたが、以前から私はIUターンを周りに推奨してきました。
温泉も至る所にあり海も近い愛媛は、日常がワ―ケーションです。

IT技術者が期待するキャリアアップの要望にも応えられる環境を弊社では提供できます。
先端技術を高めながら、悠々自適な就業を実現できるのが愛媛の魅力です。

●メッセージ

愛媛の会社をつくり、雇用を守り、雇用を創出していくことを主眼においてきました。
また、愛媛から日本全国と取引できる技術力を高めていくことも心がけておりました。

会社を設立する前は、大手半導体メーカーの松山ソフトウェア開発センターの所長というポジションでもあったのと、その拠点ごとベンチャー企業を推進してきた前職会社の方針もあり、支援バックアップがあるなか設立に至った次第です。

これまでいろいろな変遷がありましたが本社拠点を愛媛からは動かさないということだけは一貫して譲らず会社を運営してきました。

これからも、ここ愛媛から世界に向けて技術を売り込んでいきたいと思っています。
一緒に手掛けていきましょう。

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